腹腔鏡手術
 泌尿器科は尿路性器(腎 尿管 膀胱 尿道 前立腺 陰嚢内容 副腎)などの病気を取り扱い 病院の泌尿器科では手術による治療が大半を占めています。

最近では腹腔鏡手術といって お腹に小さな穴をあけて、内視鏡で手術をする方法が一般的になっていますので、その利点についてお話してみます。

 以前から前立腺肥大症や膀胱癌では 尿道から内視鏡で手術をする方法があり現在でも中心的な治療法となっています。 

 20年以上前に 体外衝撃波結石破砕術が行われるようになり 腎臓や膀胱の結石は切らずに治る時代になりました。
同じころに 腎臓へ直接内視鏡を入れて 結石を取り出す方法も普及し 腎臓や尿管の結石でお腹を切ることはほどんどなくなりました。

 これだけでも大変な変革だったのですが最近では 腹腔鏡での手術が普及し、腎臓や前立腺の癌も内視鏡で手術をする時代となりました。
 特に腎臓の手術は体の側面を大きく斜めに切るために 病気は治っても日常生活に影響することもありました。内視鏡手術の普及により、術後の回復も早く手術創の問題も大きく軽減されました。

 腹腔鏡は内視鏡をモニター画面を見て操作するため、術者だけでなく、助手や看護師も同一画面で手術が観察でき、同時に録画することもできます。このためより客観的な手術が可能となり、学会の資格試験(手術の録画などで技術を評価して資格を審査しています)により、一定の技術が保障されるようになりました。

 腹腔鏡の弱点は、立体視のできないことや 操作器具が腹壁の挿入点で固定されるため自由度が少なく、開腹手術の様な細かい操作が困難なことでした。この問題を解決したのが手術ロボットです。これは3D画像で立体視しながら、鉗子も多関節の自由度の高いものを使いますので、開腹手術の様な操作が可能となりました。

 このように腹腔鏡手術は革新的な技術で、泌尿器科手術に大きな変革をもたらしました。

若月クリニック 院長 若月 晶