若月クリニック

2001年1月から2003年の12月までの3年間で

尿道炎、梅毒、ヘルペス等の性感染症を伴わない亀頭包皮炎189例を経験した。

この内47例では化膿連鎖球菌(PYO群とする)を検出したが、その臨床経過を

B群93例(カンジダを含む、化膿連鎖球菌以外の細菌が検出された群)、

NB群27例(細菌が検出されなかった群)および

N群(症状から細菌検査を行わなかった群)と
比較検討した。 

PYO群の臨床症状の特徴は、

膿性分泌液(68.1%)と疼痛(38.3%)であり、 

B 群(各々、25.8%と 21.5%)および
NB 群 (各々、33.3% と 11.1%)に
比べて有意に高頻度であった。

PYO群の7例では包茎を認めなかった。

PYO群の感染経路の特徴は、
性的接触であったが

(PYO=78.7%、B群=52.7%、NB群=59.3%、N群=40.9%)、 
特にcommercial sex workerとのfellatioが主体であった。

この性的接触から発症までの期間をみると
PYO群では3日以内のものが40.5%、
4日から7日以内のものが35.1%と
1週間以内のものが大半を占めていたが、

他群では1週間以上か、あるいは忘れてしまっているものが多く、
性的な接触との関連が考えにくいものが多かった。

治療としては

tosufloxacin tosilateとamoxicillinが
PYO群の大半で有効であった。

今回の検討から、化膿連鎖球菌が
性行為により感染する亀頭包皮炎

起炎菌のひとつとして重要であると考えられた.

大阪 北区の泌尿器科 若月クリニック院長より